未来のジュリエットへの手紙 完

ちゃんみんが旅に出て3ヶ月。

そろそろぼくもここのみんなと旅に出る時期が来た。

ジュリエット様はここにいて両親を待ったらいいとおっしゃるけど自分で探したいんだ。

ゆちょながさみしい思いするかもしれないけど行かなくちゃ。

今晩ゆちょなに言わなきゃ。

でも今日はどこに行ったんだろう??朝から見習いの子がみんな居ない。


ジュリエット様のお部屋

みんな、おはよう。今日も元気かな??ソヨナ、熱は下がった??無理しちゃだめだよぉ。
今日は大事な話があります。
みんなもおれのお手伝いをしてくれてますが、そろそろ次のステップの用意をしました。
その子に応じてお仕事を任せたいと思います。それに伴っておれの力を
一部分け与えることにします。それぞれカリキュラムが違うのでよーーく覚えて勉強してね。
一人ずつ面談して決めるから順番に呼ぶよ。呼ばれるまではお見送りの準備しててね!
はい。一番の子おいで。。




最後。。ゆちょな~  おいで。お待たせしたね。

ゆちょなぁ。もうすぐイルカが出発たらしばらくここは静かになるね。
その間にジュリエットのカリキュラムするね。
ゆちょなにはカリキュラムの結果次第だけどおれの後を引き継いでもらおうと思ってる。
俺と一緒に行動して全てを教えるし、力も与える。
ただ俺の力は与えるだけで使えるようにはならない。
ゆちょながおれから分けてもらった力を自分のものにして、自分の意のままに使いこなるように
特訓する。とっても大変だ、とても難しいだろう。でもおれはおまえには出来ると信じてる。
イルカが出発した翌日から開始するから準備しておくように。
あ!そうだ。。じゅんす呼んで来てくれる?
話したいことがあるから海辺の俺のスペースに来るように伝えてくれなぁ。


「ジュリエット様。。ジュンスです」

お!!来た来た。。緊張しないで座っていいよ。
じゅんすは今回の旅に出るって噂聞いたけどほんと??ここで待たなくていいのか?

「はい。。今回は出て自分で探してみたいんですがダメですか?」

いいよ、好きにしたらいい。ただ、確認したいことがあるんだ。
じゅんすはゆちょなをどう思ってるんだ??
ちゃんみなとか他の俺の見習いの子と同じ友達かな??うん??

「え!!どう言う意味・・・あのぉ。。いやぁァ。えっと・・・そのぉ。。」

おれって誰?ジュリエット様だぜ。お見通しだっつうの。でもお前の口からちゃんと
聞かないといけないだろう??
聞いて確認して頼みたいことあるんだけど、どうかな??

「あの、、好きです、大好き。でもゆちょなはそれを知らない、僕・・・」

うん。わかった。
ゆちょなには伝えなくていいし俺も言わない。
そんでさ、お願いがあるんだよ。
イルカの出発後見習いの子達は新しいカリキュラムに入るんだ。
今日面談して一人一人道を決めた。
そしてゆちょなはおれの後を引き継ぐジュリエット候補1番だ。
海王さまのお許しも頂いている。ただ、俺の後を継ぐにはとても大変なんだ。
わかるかな??
今の俺の力を全て引き継ぐべく自分を高みに引っ張り上げないといけない。
体力だけでなく心の成長が一番難しい。
ただし、あいつの心根はやさしいし、寛大だ。たった一つの闇を除いてはね。
その闇をじゅんすに取り除く役目をお願いしたいんだ。
ゆちょなの両親のことお前に話す。ゆちょなは知らない。

ゆちょなはここから先の小島で両親と3人で過ごしていた人魚だった。
おれがジュリエット役を引き継いだぐらいの時に神のお告げが海全体にあった。
こんなことは珍しいのでなにか良くないことが起こるかもって海王さまも不安だったのに
お告げは ゆちょなをここに迎えろってこと。
そう、類まれな才能を持ってるから人魚にしておくのはもったいないので
両親から離しここで将来のジュリエットとして育てるように命じられた。
両親には海王さまがお話になられた。両親は泣いて泣いて、でも海王さまが決して
悪いようにはしないからという約束で了承してくれた。
でもゆちょなはまだ幼くてな、理解できないから両親とは離れてここで暮らさないといけないって
事だけ言って連れてきた。
歴代のジュリエットさまとおれとが迎えに行ったけど、それはもう見てるほうが辛いぐらい泣いて泣いて。
両親はその後海王さまの計らいで少し離れてるが違う海域で人魚の長として人魚たちを取りまとめていただいてる。
ゆちょなにその事を話して納得させて欲しいんだ。
ゆちょなが自分で過去を整理して自分からジュリエットになる覚悟を決めないと能力は発揮できないんだ。
頼みます。ゆちょなが一番信頼してるであろうじゅんすに頼みたいんだ。

「あの・・・どしてぼくですか??ちゃんみなのほうが仲もいいし、お互い信用し合ってるし、絆があると思います」

ふふふっ。。。じゅんすはゆちょなが好きだろう??
ちゃんみなもじゅんすは好きだろうけど同じ好きかな??違うだろ・・
愛の力が必要なんだよぉ。 愛 だよ!
それになぁ。ゆちょなも??あっは!ここから先はゆちょなの心は読まないでおこう。
ともかくゆちょなに力を与えてやって欲しいんだ。

どうしてぼくがこんな大役を任されるんだろうか?
それにぼくはここでは異端児。よそ者なのにジュリエット様はどうしてこんなこと
頼まれるんだろうか?
僕に出来るのかな??ともかく、もう日にちがないから今晩ゆちょなに浜辺に来てもらわくちゃ。


その夜。
浜辺でゆちょなの泣く声だけが響いていた。
かもめさんもお魚さんもサンゴさんもみんなが、耳を傾けてゆちょんを見守っていた。
ぼくはジュリエット様に聞いたゆちょながここに来た時の話をした。
その段階で、もうゆちょなは大泣きだった。
僕なりに海王さまの気持ち、ジュリエット様の今の思いを話した。
ゆちょなも途中からは泣き止んで自分の置かれた境遇を理解しだした。
なんといってもパパとママが元気に生きていて、お役目を与えられて頑張ってる事が
うれしかったみたい。もう死んでしまってるって思い込んでたんだみたいだ。
ボクが出発したらもう側でしばらくは支えられないけど、頑張って欲しいって頼んだ。
絶対にゆちょななら今のジュリエット様より優秀なジュリエット様になれるからってね。
これだけは自信がある。だって、ぼくが愛したゆちょなだから・・・秘密だけど。

3日後。ぼくたちイルカは出発した。
ジュリエット様のとなりで立つゆちょながすごく立派に見えた。
いつもの泣きそうな顔じゃなくて、穏やかな慈悲深い笑顔でぼくたちイルカを見てくれていた。
最後尾にぼくは並んだんだ。最後までゆちょなを見たかったからね。
そして伝えたかったことがあるから。
ぼくからのゆちょなへの手紙。
かもめさんに託しておいた。
貝殻でしたためたぼくの、僕たちの未来のジュリエットへの手紙を。

「ゆちょなぁ!!夜になったらかもめさんに会いに行ってね。必ず行ってね。行ってきまーーす」

「じゅんすぅ!!気をつけてね。。両親に会えたら連れて帰ってきてね。。かもめさん??わかったよぉ」



☆彡 未来のジュリエットへの手紙 ☪

  君を初めて見たとき、胸がドキッとした。
  それがなんなのかつい最近までわからなかったよ。
  でも今は、わかったんだ。
  旅から戻ったら君に直接教えるよ。その時は黙って聞いて欲しいんだ。
  ぼくが話し終えるまで聞いてください。

  明日から君は困難な未来に立ち向かっていくんだよね。
  ジュリエット様の勉強がどんなものかイルカのボクには分からないけど
  ボクらを癒してくれる、ボクらを慰めて下さるジュリエット様になるんだもんね。
  大変だろうけど頑張って欲しい。イルカやクジラやかもめやアシカみんなジュリエット様が
  大好きで仕方ない。みんなのジュリエット様にぼくのゆちょながなることは光栄なこと。
  ちゃんみなが知ったら大きな尾ひれを振り回して高波を作っちゃうね。
  海で出会えたら伝えるよ。君が今すごくがんばって勉強してるってね。
  ぼくらが戻ってくるとき今日見たゆちょなよりもっともっと、素敵なゆちょなが
  出迎えてくれることをぼくは信じてる。
  未来のジュリエットゆちょな。。
  大好きだよ。そしていままでぼくを支えてくれてありがとう。
  ぼくの両親はもう召されたと確信してる、イルカの本能かな?わかるんだ。
  ゆちょなにも今は分かってるんだろうね。ボク悲しいけど、ゆちょながいるから大丈夫。
  もう涙は流さない。ゆちょながジュリエット様になるまでぼくが守るからね。
  お願い一ついい? ぼくの家族にお祈りを捧げてあげてください。
  ジュリエットゆちょなの慈悲深い気持ちを与えてやってもらえませんか?お願いします。
  パパもママも兄も喜ぶと思います。

  では、行ってきます。かならず無事で大きくなって帰ってくるからね。
  ボクとの約束。  ゆちょなも頑張ってね。

  未来のジュリエットに想いをのせて           じゅんす より


  追伸
  次のきみに書く手紙は「ジュリエットへの手紙」になりますように。



 Fin






私の大好きな曲の表題に惹かれて書いてみました。
この曲のメロディーが好きでした。
若かりしころアイドルを追いかけて盛り上がった時代のよい思い出の曲。

ジュリエットへの手紙を書ける日が来ることを
自分でも願っています。
じゅんすからゆちょなへの手紙は今は「未来の」が付いてます。
ゆちょなとじゅんすとちゃんみなが今後、成長した姿を披露できるよう頑張ります。



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2 Comments

こーびー  

やった!

読みに伺うことができました。

5人が出てくるお話で嬉しかったです。
しっかり長くて読み応えありました。
すごい~。
お話書いていらっしゃった方だ~と思いました。
美しくて聡明なジュリエットのジェジュン。
本当は誰よりも偉いのに、ジュリエットのお尻にひかれている海王さま(笑)
大きくて、でも中身がかわいいチャンミン。
そしてユス。
キャラクターが、みな、ちゃんとつらいことを経て、強くたくましくなっているので、幸せな未来が想像できます。
未来の2人に会いたいです。
ユチョンのことをしっかり支えるジュンスが見たいです。
もし、お披露目していただける時がきたら、嬉しいです。
待ってます。

そして、天使のお話ともう1つのお話。
passが漠然としていて難しいです。
もう1度ブログを拝見すればわかるかな?
モー娘。しか浮かばない・・・TT

2016/01/16 (Sat) 19:12 | EDIT | REPLY |   

クーラニママ  

Re: やった!

こーぴーさま

ようこそいらっしゃいませ。
お粗末なお話に身に余るコメントいただきありがとうございます。
とてもうれしくて、主人に報告しながら読んでうるうるしています。
続き・・・がんばって、無い知恵しぼりだして紡いでみます。

じゅんすをどう成長させたらいいのか?
ちゃみなのゆちょなへの思いは?
引退後の2人の立ち位置は?

まだまだ決めかねてることが多すぎるので纏まらないですが
近い未来にご案内できればと思っています。
短編にしては長すぎたと反省してますが、続編はもっと長くなっちゃいそうなので
すこし考えないといけないですね。。
反省反省。。やっぱりそういう詰めが甘いです。


モー娘???
あはははは!
主人に言ったら「その通りや。俺でもそのヒント吉澤ひとみしか思い浮かばん」って
呆れられました。
すみません・・・
まったくそういう考えではなかったんです。
こっちのほうがあっさりとしているんで、PW解きながら携帯サイトの小説を
読んでる方ならすぐにわかるかと思ったんですが・・・モー娘とは。
大きな失態ですね。


惑わせてしまい申し訳ありません。
ヒントあちらのメッセージで送らせていただきます。
よろしければご確認くださいませ。

2016/01/16 (Sat) 21:39 | EDIT | REPLY |   

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